平凡な日々に光を。

光あれ。例え鈍く、弱い輝きであったとしても。

【読書】イザベラ・バード

3月4日読了。 

 

実は、最初に手を取ったのはこちらだというオチつき。

漫画から興味を持ち、文庫本など手に取ってみた。

 

バードさんは現代に生きていたとしても十分に変わり者だと思う。

彼女が生きたのは19世紀末~20世紀初頭。

今ならさしずめ、好奇心・知識欲旺盛の独身女性が世界を旅して回ってみました、というところだろうが、当時はどんな奇異な目で見られたことであろう。

この漫画ではバードさんはどう多く見積もっても30代の女性の設定のように思うが、実際は40過ぎの、言葉が悪いがオバさんだったわけだ。

次に読んだのはこちら。

 

イトウの恋 (講談社文庫)

イトウの恋 (講談社文庫)

 

 イザベラ・バード付きの通訳、伊藤鶴吉の目線からバードさんを書いているが、最後の展開が気に入らない。

一言で言うと、「オエっ」。

吐き気ものだ。

 

イザベラ・バード日本紀行は上下巻とも購入しているが、挫折中。

 

イザベラ・バードの日本紀行 (上) (講談社学術文庫 1871)

イザベラ・バードの日本紀行 (上) (講談社学術文庫 1871)

 

 

イザベラ・バードの日本紀行 (下) (講談社学術文庫 1872)

イザベラ・バードの日本紀行 (下) (講談社学術文庫 1872)

 

 そして今回、やっとこさ読み終わった次第。

 

 

イザベラ・バード 旅に生きた英国婦人 (講談社学術文庫)

イザベラ・バード 旅に生きた英国婦人 (講談社学術文庫)

 

 訳がすばらしいのだと思うが、この文章を総天然色で表現できたらどんなにきれいだろう、と思った。

特にマレーシア(だったかな)あたりの記述は本当に美しい。

この辺は読んでみて頂戴。

 

 

彼女の生きざまは同じ時代を生きたオーストリア皇后、バイエルン家出身のエリザベート(シシィ)と重なる。

エリーザベト (オーストリア皇后) - Wikipedia

イザベラ・バード - Wikipedia

バードさんのほうが6歳ほど年上。

両人とも旅に出ると体の調子が良くなる・・・閉塞感で体調を崩すというのが共通しているな、と感じた。

無論、家柄、それに伴う責任と言う点ではシシィのほうがはるかに上。

この二人がウィーンの宮廷で出会っていたらどうなっていただろう・・・誰か漫画でもフィクションでもいいから書いておくれ。