平凡な日々に光を。

光あれ。例え鈍く、弱い輝きであったとしても。

【読書】ダービー伯爵の英国史

 先日読了。

3000円の本がアマゾンで300円とは。

ダービー伯爵の英国史

ダービー伯爵の英国史

 

 今年の傾向だが、シェイクスピアに係る内容の部分を読みたくて探した本である。

ダービー伯爵と言えば名前が示すように競馬など馬関係が連想されるだろうが、古くは王位継承者として、時代が進むと反乱者?として、本家の血筋が絶えた10代目以降はイギリスの首相を輩出する家柄として現代に至る。

イギリスで2番目に古い家柄と聞くとビックリだ。

現在のウィンザー朝だって150年は経過していないだろう。

 

 

「7人のシェイクスピア」によると、ダービー伯のスタンリー家、特に5世伯爵のファーディナンド・スタンリーは実は隠れカトリックではないか??というように書かれてあるが、この本にそのような記述は一切ない。

首相として、あるいは王の側近として仕えているがその時代時代の統治者に完全に従ったわけではなく、時には反論し、袂を別った時代もあるようだ。

しかし宗派については一貫してイギリス国教会である、とのようだ。

例え隠れカトリックであったら現在までダービー伯家が生き延びることなど出来るわけもない。

もしも、があればかなり興味深い。

んーそれとも、本家はそうだったのか、なのかな。

 

本作は14代ダービー伯以降が中心となって書かれているように思う。

なので、私が欲しかったシェイクスピアの時代の記述はあまりなかった。

残念。

しかし、古い家柄の歴史を辿るのは面白い。

ダービー伯爵 - Wikipedia