平凡な日々に光を。

光あれ。例え鈍く、弱い輝きであったとしても。

【読書】華岡青洲の妻+読書の反省。

はて、ダービー伯爵の前に読んだ本があったはず・・・と自分の手帳を確認したところ、「華岡青洲の妻」を読了していたことを思い出した。

感想文書いてないじゃん。

さ、書くべし書くべし。

 

 

華岡青洲の妻 (新潮文庫)

華岡青洲の妻 (新潮文庫)

 

舞台もあったんだよね、今年。

観に行きましたよ。

その予習のために手に取ったが、20代の頃に読んだことのある本である。

www.shochiku.co.jp

 

20代の頃は有吉佐和子の作風はよく分からず手に取ったが、結構気性の激しい人というイメージをもった。

そして今回は、初新派観劇の予習のために再度購入。

更に仕事で保険を扱っている身としては、乳癌を世界で初めて手術した医師、の件をとても興味深く読んだ。

 

本の通りだとすると雲平(青洲の本名?)相当の仕事の虫と言うことになる。

さらに、雲平さんの学費稼ぎのために華岡家の女たちが文字通り、身を粉にして働く。

その場面は痛々しくもある。

嫁ぎそびれてしまった妹2人が岩(当時はこう記述したらしい)に罹患したにも関わらず、雲平は医師として妹を助けることは出来なかった。

妻の加恵は「人体実験」の犠牲になり、盲目の身となった。

実験のために死んでしまった犬猫の祟りか。

 

姑の於継と嫁の加恵の、雲平をめぐる争い。

しかし、雲平は最後には加恵を取る。

おどろおどろしくも、どこの家でもあろう嫁姑の争いが、さらさらと読めて行くのはところどころに出てくる方言と無関係ではなかろう。

そこは有吉佐和子の力量か。

 

さて、読書コンテンツは2018年はこれにて終了。

読んだ本一覧。

1月:火怨 北の燿星アテルイ 上下巻(高橋克彦

1月:黒い画集(松本清張

3月:イザベラ・バード

3月:緋色の研究

3月:カンパニー

4月:ザ・スコット・フィッツジェラルドブック

7月:ソネット集(シェイクスピア

8月:昭和の怪物7つの謎

9月:深読みシェイクスピア

9月:シェイクスピアの正体

12月:ダービー伯爵の英国史

12月;華岡青洲の妻

 

以上更新順。

13冊は多いのか少ないのか不明だが、CFP受験の合間をぬっての読書であった点を考慮すると、よくぞ読み切ったと言う気もする。

アテルイ、カンパニー、華岡青洲の妻については舞台観劇、あるいはDVD購入の予習を兼ねている。

 

CFP試験は今年は1科目も取得できず。

そして、今年も終わる。

 

記事にしてないことは多々あるが、これはまた日を改めて。

2018年の反省も行わねばならないしな。