平凡な日々に光を。

光あれ。例え鈍く、弱い輝きであったとしても。

【目標達成】ハプスブルグ展に行ってきた

1月25日、都内日帰りを実施、ハプスブルク展の鑑賞も無事終了。

habsburg2019.jp

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図録が入手できるのが2月の下旬。

完売御礼なのだ。

その場で申し込んできた。

ishop.tbs.co.jp

もっと早く行けていればその場で入手可能だったろう。

ツイッターのリンクから100円オフのクーポンを見つけたので1700円のところ、入館料は1600円になった。

 

感想。

まずは歴史?のお勉強。

 

まず、ある程度ハプスブルグ家の家系図が頭に入っているとより楽しめる。

ただし、スペイン系ハプスブルグ家は近親婚が多く正直頭がぐちゃぐっちゃになる。

 

来日した作品群の中で一番有名なのはチラシにもなっている「青いドレスの王女マルガリータテレサ」であろう。

この王女はスペイン・ハプスブルグ家の出身で父はフェリペ4世。来日した作品群の中にもディエゴ・ベラスケスによって描かれたフェリペ4世の肖像画がある。しかし、母は作品群の中にあるイザベル・ド・ボルボンではない。

イザベル・ド・ボルボンはフェリペ4世の最初の妻であったが、夫に先んじて亡くなり、マルガリータ王女はフェリペ4世の再婚相手、オーストリアから迎えた自分の姪、マリアナとの間に出来た子である。

マリアナはイザベル・ド・ボルボンとの間に出来た皇太子バルタザール・カルロスの婚約者であったのだが、15歳で亡くなったので舅になるはずの男性と結婚することになったのだった。

この辺、現代の我々にはちと理解できない感覚である。

 

そのマルガリータテレサ王女であるが、叔父のレオポルド1世の最初の后になった。

ja.wikipedia.org

マルガリータテレサ王女との婚姻の行事のさまを画家に書かせていて、その絵も一緒に来日しているが、左隅に書かれているレオポルド1世の容貌がWIKIPEDIAのこの絵と一緒で思わず「クスっ」と笑ってしまった。

 

夫妻には子が4人いたが、成人したのは王女ひとり。

この王女の子(つまり、マルガリータ王女の孫)が早世したため、スペイン継承戦争が勃発したのだ。

ja.wikipedia.org

レオポルド1世は3度結婚するが、3度目の結婚で生まれた男子(カール6世:ハプスブルグ家の最後の男系男子)の子がマリア・テレジア

ja.wikipedia.org

 

正直なところを書くともちっと絵やらブツがあるのかな、と思ったけどこれ言っちゃいけないか。

 

甲冑の仕事に感動した。

 

3体(単位は体、でいいのか??)来日したが、ピッカピカに磨き上げられているし、いい仕事してますねえ。

habsburg2019.jp

↑冒頭のリンクとは異なる(はず)。

 

不謹慎な内容かもしれないが、男性器を損傷しないようにきちんと保護する仕様になってるのにも感動。

甲冑に流行があるのかは知らないが、チュニックのように長めの丈の仕様のものや、指先もしっかり保護(手袋のような感じと言ったらわかるかしら)されていたり、スカートのように裾が広がっていたり(これでは座れないとは思うけど)で、面白いな、と思った。

 

フランツ・ヨーゼフ1世とエリザベート皇后

タカラヅカ東宝ミュージカルでで「エリザベート」を観劇している者としてはフランツ・ヨーゼフ1世や皇后エリザベートの絵にも心惹かれた。

ja.wikipedia.org

日本に来ているフランツ・ヨーゼフ1世の肖像画は最晩年を描いたもので、Wikiのこの写真とほぼ一緒の年代。

一方、エリザベート皇后は長女のゾフィーを出産した頃の20代前半の頃の肖像画と思われる。

顔が小さくウエストも細く、「驚異のウエスト50センチ~(ミュージカル中の歌詞にある)」なのがよくわかる。

おそらくだが、痩身に励んだ結果、目が強調された容貌になったのかな、とも思った。

 

取り敢えず目標達成。

まずはめでたし。

 

しかしいつも思う。

キリスト教もそうだがローマ神話ギリシャ神話の教養があると西洋美術はもっと理解できると思うが、神話は読みたいと思ったことがなく、説明の人名(神話の登場人物)がわからないだけで絵画の良さも半減だ。

一度キチンと神話をしっかり読み込みたい。

夫曰く、「ローマ神話ギリシャ神話もほぼ同じ」というが、正直、すっただごど、いぐわがんね~なのよ。

 

来年以降の課題にすべしという手もある。