4月に読み終わっていたのに今になって感想をアップだ。
自宅にある、夫曰く「雨ざらしにしてしまった」本は徳間文庫から発刊されていて、表紙絵も道原かつみなのだが、多分絶版なのだろうから仕方ない。
東京創元社からも出ていたか。
夫所蔵のその曰くあり?文庫本を借りて読む。
OVAを先に見ているので読むとアニメそのものだなあ、と感じる。
ここは夫の言葉を借りよう。
「田中芳樹先生は創造主と一緒だね。銀河帝国や同盟の歴史を作り出しているもの」
夫は大学で第二外国語でドイツ語を取ったのか、単に第二次世界大戦中のドイツ軍のプラモデルに興味があるだけなのかは知らないが、私よりはドイツ語に堪能であるし、ドイツに詳しい。
と言っても詳しいのはその時代だけだが。
この作品はもう一方の主人公、銀河帝国側のラインハルト・フォン・ローエングラムが一切出てこず、従って本編のあらすじが分からなくても楽しめる作品。
私的にはルパン三世の「カリオストロの城」、機動戦士ガンダムの「ポケットの中の戦争」と同位置。
ルパンを知らなくてもガンダムの機種を知らなくても、楽しめる作品と言う意味で。
ミステリー調である。
同盟側のもう一方の主人公、「エル・ファシルの英雄」ヤン・ウェンリーが惑星エコニアにナンバー3として赴任することになるきっかけは、密告と言える内容の手紙であった、
曰く「43年前に戦死したブルース・アッシュビーは謀略によって殺された」説を唱える手紙が毎週火曜日に送られてくるのだ・・・・
赴任先では、その後ヤンを最後まで守って一緒に死ぬことになるパトリチェフとの出会い、ムライがヤンの上司として登場するなど、本編が分かった方がより楽しめると言う場面もあるが、分からなくても謎解きだけで十分楽しめる。
検索していてこんなものを発見した。
オーディオブック、かあ。
いいかも。