平凡な日々に光を。

光あれ。例え鈍く、弱い輝きであったとしても。

【読書】破天荒フェニックス【深刻な皮肉とも取れる】

 本作はこの正月、テレビ朝日で放映された。

このドラマを私は夫の実家で視ていたのだが、ドラマの面白さについ、「原作も読んでみよっかな」と早速入手。

文庫本で500ページ超えたが、2週間かけて読了。

ハプスブルク展の移動の新幹線の中でも読んでいた。

破天荒フェニックス オンデーズ再生物語  (NewsPicks Book)

破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 (NewsPicks Book)

 

 ドラマの公式サイト。

www.tv-asahi.co.jp

 

いわゆるビジネス小説のカテゴリーなんだろうけど、意外にサクサク読めたのは元の投稿先がnoteで、おそらく社長本人も気軽に、堅苦しくなく書いた結果なのかもしれない。

しかし、これは紛れもなくノンフィクション。

外見がチャラいという設定(多分実在の本人もそうなんだろう)だが、前半は金策に走り回る姿ばかりを見ていたような気がする。

銀行の手形が落ちない・・あー怖い怖い。

 「火事を消すなら爆弾を!」

 

この言葉は第28話の題名に使われている。

シンガポールに進出したオンデーズ(ドラマではサンデーズと設定されている)はこの次は台湾出店しようぜ、と財務担当の奥野さんに持ちかけるのだが奥野さんは「せめて1年待って財務状況が改善されてから」と社長に待ったをかける。

しかし、この社長、本のタイトルにするくらいなので「ほんとにもう破天荒」。

もう台湾で視察して店舗の候補も決めていたのだ。

 

「火事を消すなら爆弾を!」

ふう・・・・正にうちの会社の内情じゃないか。

しかし、出店とか、進出じゃなく悪い意味でだ。

火事はすなわち、当方で扱っているある商品に対するノルマや販売方法、上司からの恫喝に対しての社員の不満。

爆弾は・・・・これらの内容が報道され、国民の皆様のお目に触れた点であろうか。

 

火事を消すなら爆弾を。

その爆弾に社員も被弾してしまった。

爆弾がこんなに大きくなるとは思ってなかったろう。

おそらく私のいるこの会社とグループ各社に明るい未来はない。

少なくとも、オンデーズのような生き生きと社員が動く環境を得ることは今後難しいんじゃないかな。