平凡な日々に光を。

光あれ。例え鈍く、弱い輝きであったとしても。

サードプレイス

セブンイレブンに寄った。

目的は昼御飯のパスタに合わせるサラダと夕飯に使う豆腐を買うため、あと、セゾンカードの永久不滅ポイントをnanacoに代えていたのでそのチャージのためで有ったが、飲食スペースに一人の老婆がいたので、そこで本を読むのは諦め、車のなかでコーヒーでも飲みながら読書しましょう、と計画を変更した。

で、今車の中なんだが、数分後、同年代の婆が手押し車を押してやってきて、セブンイレブンで買い物後、その婆の隣に座り、コーヒーを飲みながら会話しているところを私は車の中から見ているわけだ。

 

婆たちは何を話してるかは知らないが、いつもこの時間はここで座ってこうして話をしているのかもしれない。

私がこのスペースを利用するのは平日の夕刻、本かテキストなど活字を読みたいときだ。

久々に利用してみるか、コロナウィルスが騒がれてから全然利用してなかったし、と思ったら、先客がいたというわけだ。

 

雨が降ってきた。

婆たちも私もまだこの場にとどまっている。

私はもう少しいるが、どうか土砂降りに当たりませんように。

 

コンビニに婆たちとは、些か違和感を感じるが、足が悪くて歩けない、チンして食べられる食料が売っているとすれば、これはこれでコンビニはいい仕事をしているのであろう。

 

ところが、先にいた婆はお迎えの車が来たのでそれに乗って帰った。

後から来た婆は仕方なく店から出て、屋根の所で雨宿りをしながら、コーヒーを飲んでいる30代前半のパパと3歳くらいの男児に声をかけている。

パパは男児と婆に笑いかけながらスマホをいじっている。

 

店内のスペースには新たな婆がやって来た。

車か、人待ちか。

やがてその婆もいなくなり、パパも子供もいなくなった。

雨が小降りになるのを見計らって婆は車を押して帰途についた。

おそらく、近所の公営住宅の住民であろう。